☆衝撃の入学式☆

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  彼女はあたしを追い越して歩いて行く。 あたしより背が高く、スラッと伸びた背中をあたしは追いかけた。 彼女もボーイッシュな感じだけど、顔は整っていて、スタイルの良い、とても綺麗な子だった。   少し歩いていると、彼女は後ろを歩くあたしに振り返り。   「1年だよね?」   と言った。   「え?あたし?」(杏)   そう言って自分を指差すと、また『くはっ。』と笑って。   「他に誰かいんの?」   と言った。 苦笑いをして『1年です。』と答えたら。   「一緒じゃん。」   …1年生なんだ。   「そうなんだ、一緒だね。」(杏)   「そんな後ろ歩いてないでさ、ぶつかったのも何かの縁?って感じで、一緒に行かない?」   あたしは嬉しさを隠しきれなくて、思わず…   「やったぁ!!」(杏)   と叫んでしまった。 彼女はビックリして、切れ長の目を見開いていたけど、すぐに爆笑に変わっていた。   「ブフッ…すげぇ‥リアクション…」   お腹を抱えて笑う彼女の隣に並び、恥ずかしいやら、嬉しいやらで、おかしな顔になっていた。  
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