☆衝撃の入学式☆

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  腕を引っ張りながら、松川さんの納得いく言葉を探していたら。体育館の方で、女の子たちの黄色い悲鳴が聞こえてきた。   「キャーッ!?リュウ様~っ!」   「晃平様~っ!こっち向いて~っ!?」   ………なんだ?   「え!?リュウ様!」   「晃平様も!」   あたしの周りにいた女の子たちが、その黄色い声に引き寄せられるかのように走って行ってしまった。   「…リュウ?」(陽)   「…なんなんだろうね?」(杏)   一気に誰もいなくなった校門前に、あたしと松川さんは目を丸くしたまま固まってしまった。   「…1年生は中庭。」   「ひゃっ!?」(杏)   いきなり後ろから声がして、驚いて振り返った。 そこには、前髪を赤いゴムで結(ゆ)わえた、カッコ可愛い男の子が立っていた。   「…え?」(陽)   松川さんが聞き返すと。   「だから、1年生は中庭だって!クラス表が貼ってるから、早く見てきなよ。」   ………あぁ!教えてくれてるんだ!?   「ありがとうございます!中庭に行けばいんですね。」(杏)   あたしがそう言うと、その人はニッコリ笑って頷いた。  
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