異国

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振り向くと、頭ボサボサで片手を懐に入れた大男がいた。 「あなたが…竜馬どのですか?」 「いかにも。して何のようじゃ」 「いえ。武市さんにあなたが英語を学んでると聞きまして、これを」 戌太は紙を手渡した。 「読みたいんです。」 竜馬は紙を見ながら、考えこんでしまった。しばらく時間がたつと 「わからん。しかし、わしに英語を教えてるネズミに見せればわかるかもしれん。」 「ネズミが英語をしゃべるのですか?」 「ふむ。いつもチューチューいっちょるわ。」 「それは楽しみです!」
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