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さっそく二人はネズミに会いに行くことにした。
「おンしはなぜ武市さんをしっちょる?」
竜馬は無愛想に聞いてきた。
「有名な方ですから。それに昔ちくと世話になりました。」
「ほうほう。」
戌太は黒船の事や、江戸の事などいろいろ聞いた。どれもこれも初めての話でしかも、竜馬の話の仕方がとてもおもしろかった。
「ここじゃ」
勢いよく、扉を開けた。どんどん中へ入り
「先生。これを読んでおくれ」
と紙を渡した。
「なんじゃいきなり?」
「えいじゃないか。」
ふんっと鼻を鳴らし紙を見た。
そして、それを読みあげた。
「あめりかっちゅー所で作られたものじゃな。ワインという飲み物に元々付いてたもんじゃろ。」
「ほう。じゃとよ」
ネズミの英文を聞いてから戌太は顔を真っ赤にして一言もしゃべらずいた。
(これは、たまるか!ほんまにチューチュー言いよる。しかし、笑ったらいかん。我慢じゃ)
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