178人が本棚に入れています
本棚に追加
翌日
(これは、師匠が必要じゃ)
など考えながら町をブラリとしていた。
「戌太どの」
振り返ってみると武市が立っていた。
「今日、重要な話がある。夜、我が家に来てくれんか?」
「はい、是非。」
重要話を自分にしてくれるのが嬉しかった。
「こんばんは。」
「おっ来たか!」
「それで、話とは?」
話を聞きたくていちにもにもなく聞いた。
「せっかちなお人じゃ。おンしは勤王の心はお持ちか?」
「はい。」
「されば、土佐を勤王一色にしたい。そのためには上士であるおンしの力が必要なのじゃ。わしは白札…偉くはなれん…」
武市は少し悲しい顔をした。
「わかりました。やれるだけやってみます。」
最初のコメントを投稿しよう!