土佐藩

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翌日 (これは、師匠が必要じゃ) など考えながら町をブラリとしていた。 「戌太どの」 振り返ってみると武市が立っていた。 「今日、重要な話がある。夜、我が家に来てくれんか?」 「はい、是非。」 重要話を自分にしてくれるのが嬉しかった。 「こんばんは。」 「おっ来たか!」 「それで、話とは?」 話を聞きたくていちにもにもなく聞いた。 「せっかちなお人じゃ。おンしは勤王の心はお持ちか?」 「はい。」 「されば、土佐を勤王一色にしたい。そのためには上士であるおンしの力が必要なのじゃ。わしは白札…偉くはなれん…」 武市は少し悲しい顔をした。 「わかりました。やれるだけやってみます。」
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