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プルルルルルルッ・・・・・・
プルルル・・・ガチャッ
正『・・・もしもしー。どうした?』
午前2時すぎの電話だというのに、彼は明るく電話に出た。
私「・・・・・・寝てた?」
正『いや、ずっとゲームしてた』
私「・・・・・・邪魔?」
正『全然。いい息抜きにもなるしな。・・・また眠れないのか?』
彼は優しく尋ねてくる。
私「・・・・・・・・・うん」
正『そっか・・・。あ・・・そういや美咲、明日暇な時間でいいから数学教えてくれるか?』
私「・・・・・・数学?」
正『ああ。なーんか好きになれないんだよなぁアレ。授業も意味不明だし』
少し怒ったような口調だった。
でも、この声は何より私の心を落ち着かせる。
不思議と・・・心が温かくなる。
私「・・・・・・わたしで良いの?」
正『でなきゃ頼まないって。でもホント、お前に教わると簡単に解けるようになるんだよな・・・』
あはは・・・と彼は笑った。
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