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ふいに少女は話しかけた。
「ねぇ、沖田さん
私の名前知りたい?」
少女はさっきとは違う笑顔で言った。
どこか怪しい、そんな笑みで…
その笑顔と、雰囲気が少し変わったことに気がついたが、いつもと変わらない笑みで沖田は言った。
「まぁ、仲良くなったから知りたいですね」
「じゃあさ…ちょっとついてきて」
少女はそう言うと立ち上がった。
「ついてきてよ、知りたいんならさ」
少女は懐からお金を出し
「ご馳走さま」
と言って歩きだした。
急な行動に沖田は驚いたがお金を置いて少女のあとについていく。
2人が出会ったことで歯車は動きだしたことに気がつく者は誰もいなかった……
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