第13章:解き明かされる真実

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龍太郎にも話したとおり、最後に用具室に行ったのは12時前後。 そして準備室であなたと話したのが2時前後。 再び戻ったときには3時間近くが経過していた。 私は、ドライバーでカギを壊して扉を開けた。 まだ危険な空気は残っているから時間との勝負だったわ。 もちろん私は解毒剤を持っているから心配ないのだけれど。 扉を開けると、懐中電灯の明かりを灯して中を見た。 みーんな倒れてた。 柏木は元々死んでいたけど、原田こそ苦しそうな表情を浮かべていたけど、ほかの3人は穏やかに眠っていたわ。 佐伯と遠藤に至っては、手なんかつないじゃったりしてね。 でも一応。 ちゃんとナイフで喉を裂いてきた。 万が一意識を失っているだけ、仮死状態にあるだけ、だったりしたら困るものね。 仕事はきっちり終わらせなきゃ。 そして全てを終えて私はここに戻ってきたの。 わかったかしら?」
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