第13章:解き明かされる真実

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「まずね… 今日ここに私を除いて8人しか集まらなかったのは、私がほかの人たちに、同窓会は延期になりましたって連絡したからなの。 私が復讐したいのは柏木弓乃と龍太郎以外の7人だったから。 柏木弓乃… あいつは私から龍太郎を奪った。 私だってずっと龍太郎が好きだったのに… あの女が邪魔をした… せっかく同じ高校になれて、話も出来るようになったのに、それすらも奪った。 許せなかった。 だから殺した。 浦田美生、中島麻美、吉岡優樹… あいつらは昔から私を仲間はずれにしていた。 本当は私だって龍太郎やほかの子たちと一緒に遊びたいのに、いつだってあの二人が「沙織はそういうことしないんだよ」って… だから私は仲間に入れてもらえずに、教室やグラウンドの隅で見ているだけだった。 自分たちは好き勝手に遊んでいるのに、私の自由を奪った。 許せなかった。 私だって遊びたかったのに。 遠藤崇、小島竜介、佐伯勇太… この3人もそう。 「沙織はお嬢様だから」 「沙織はおまえらと違って上品だから」 そんな余計なことをこいつらが面白おかしく言うせいで私は余計に孤立した。 バカみたいにいつも騒いで、なのに私は仲間はずれで特別扱い… どいつもこいつも許せなかった。 だけど… 私が一番許せなかったのは、原田蓮… あいつなの…
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