第13章:解き明かされる真実

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龍太郎は泣いていた。 悲しいのではない。 怒っているのでもない。 ただ虚しさとやり切れなさがこみ上げてきて涙が流れた。 沙織の言っていることは、コドモじみたわがままだ。 好きな男の子をほかの子に取られたから… 遊びに加えてもらえなかったから… 自分以外の子だけが特別扱いされていたから… そんなのただのわがままに過ぎない。 龍太郎が好きだったのならば、そう言えばよかった。 遊びたいのならそう言えばよかった。 みんなが蓮のためにしてきたことは、特別扱いなんかじゃない。 当時の彼らにとってそれは至極当然のことだった。 なのに、そんなことを理由に人を… 同級生を殺すなんて… 「もういいよ… もういいよ沙織… わかったよ…」 龍太郎は涙声で沙織に問いかけた。 「いいよ、一緒に行こう…」 涙でぬれた顔のまま龍太郎は笑った。
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