百物語

お笑い芸人の体験

お笑い芸人のHさんが体験した話です。

中学時代に友達２人と、夜中に公園で毎日話していたそうです。

その日もいつものように公園に１人で行くと、A君だけしかいませんでした。

『あれ、B君は？』

『まだ来てないで』

『ちょっと下まで見に行こうか？』

『そうやな』

２人で下まで来てないか見に行ってる時に、下の公園のブランコを下を向いた女の子が漕いでいた。

２人は夜中だった事もあり、怖くなって上の公園まで逃げた。

するとB君がやって来た。

『どうした？怖い顔して』

『下の公園に、ブランコ漕いでた女の子いたやろ？』

『いたか？』

『皆で見に行こうで』

３人で見に行くと、さっきの女の子がいた。

『顔を見てみようで』

３人で、遠くから顔を見た瞬間逃げ出した。

『お前見たか？』

『見た見た』

『悲しそうな顔してたな』

するとB君が

『何言っとんねん、俺達を見て笑ってたやん』

『嘘言うなや』

『本当やて』

この日は怖かったなと言う話をして別れた。

次の日学校に行ってビックリした。

先生からB君が交通事故に会って、亡くなったと話しがあった。

あの女の子はもしかしたら、死神だったのかもしれませんね。