第2ボタン

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それはつい昨日のこと。 咲の様子が変だった。 嫌な予感がした俺は、気付いたら咲の家へと向かっていた。 急いでいたのに、途中、咲の姉貴に呼び止められた。 話がしたいと言われたけど、俺の中ではいつでも優先順位の最初に咲がいる。 いや、俺、今はそれどころじゃ…… 「その咲のことで、話があるの。」 失礼にも「後にしてくれ」なんて思っていた俺の気を、一瞬にして変えたのはそんな言葉だった。 「……咲の、話?」 足を止めて、雪姉の顔を見れば、またしても雪姉は優しく微笑んだ。  
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