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『咲に告白してあげるの?』
月明かりの下、
咲の姉貴が言った。
『告白なんてしてやらねぇ。あいつにさせる。』
俺がそう答えると、咲の姉貴は呆れたように笑った。
『あんまりうちの妹を虐めないでよね?』
俺は、この馬鹿女に何年片想いしたと思ってんだ。
咲にも、少しぐらい片想いの辛さを分からせるのが丁度いいんだ。
少しぐらい、虐めたって構わねぇだろ?
「咲ー。なんか今日の髪型可愛いな。」
「……えっ//!?い、いきなり何言ってんのよ///!?」
咲が堪忍して素直になるか、
俺が気持ちを我慢出来なくなるか。
「今日、デートしよっか。咲♪」
「……えぇ///!?」
「バーカ、冗談だっつの!」
「……じょ、冗談……だよねぇ……。」
それまでは、こんな風に地味にからかって虐めてやるんだ。
悪くねぇだろ?
第2ボタン
おわり★
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