擬世界Ⅱ

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「お母さん。とにかく、落ち着いて!確認しないとね」 「そうね!確認は大切ね」 「お父さんに電話しなければね」 「待ってください、私が確かめます」 「え!うちの旦那の携帯番号を知っているの?」 「お母さん?彼女が知るはずないだろう。彼女のお母さんに聞くつもりなんだよ」 「いけない~頭を冷やさなければ。」 「お母さん!なんでここにいるのよ」 「あんたは、なんで、お父さんを引き止めないでホテルに入らせるのよ」 「あ、兄貴、話しちゃったの?お母さんの性格に慣れたら?」 「あはは」 「兄貴?お母さんをおもちゃに楽しんでる?」 「妹よ、お前もな!」 「失礼でしょ!少なくともあなた達に相談している弥生さんに」 と同意を求めるべく弥生さんを見ると、笑いを堪えている。 ~え?弥生さん?おもしろがっているのかい? この目の前の若者3人。旦那の行動。判らないわ。どう?繋がっていくのかしら?と。 「お母さん!真剣な顔は似合わないよ~お腹空いたよ」 「弥生さんも一緒しませんか?母のおごりで外食なんですよ」 「いこう!行こうね。弥生さん」 「無理に誘っては迷惑よ。お母さんの事で悩んでいるんだから。」 あなた達もお父さんが浮気容疑なんだし、食欲なくなるはずなんだが?
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