擬世界Ⅱ

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擬世界Ⅱ

帰りの買い物中も頭の中はある思いで占められていた あの若い女の子~どっかで見た気がする 化粧していたけど見覚えが…誰だっけ? あ~夕飯の買い物に集中出来ない。 お惣菜コーナーでいいっかな 子供達は外食してくるし そういえば、上里と一緒だった子も私の子供と同じ歳ぐらいかしら? まあ、考えても仕方ない そのうち、思い出すでしょう なんか、一日中歩いた ドキドキしたりして、たまにはいい刺激になった。 悟が帰ってきた。悟は由紗の旦那 夕食を並べていると~お、珍しく手抜きですか? さりげなく嫌みを言う 本人はジョークのつもりらしいが 私は面白くない 「あなた、上里さんって年頃の娘さんが居たっけ?」 「いや、確か夫婦には、子供いないよ」 思った通り 上里の奥様は身体が弱くって、子供は居ないはずだった。 「なんだい?いきなり上里の名前なんか言って」 「あ、元気にしているかなって、ほら、上里さんの奥様は身体が弱いらしいじゃない」 「今も入院しているんだが~ろくに様子を見に行かないらしい。奥さんの入院にも慣れてどうって事ないみたいた゛ね。それに女関係も派手に噂されているし。」 私は夕飯の片付けをしながらも耳神経を集中してききもらしか゛ないようにチェックしていた。今も女と付き合っていると噂になつているらしい。 「どうした?さっきから、レンジがピッピッと鳴ってますよ」 うーん。集中出来ない。
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