擬世界Ⅱ

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「じゃ、時間が判ったらメールしてね」 「おう、あとでな」 あ~兄妹で話が終わっているし。二人共出掛けた。 私は、どうしょうかな? 今日は、旦那が遅いから。一日中、動ける。まずは、息子にメールして「今日は、お父さんが遅いから、3人で外食しない?例の子と会う時間と場所を後でメールしてね。その近くで合流しようね」送信してと。 ピッピッ 返信だわ 「オッケー!でも親子だね。俺の妹はお母さんそのものだよ」 ……… アハハ 息子は判ってますねぇ さあ、家事して時間まで、作戦を考えようっと。 あら、メールだわ娘から~ 「お母さん、そろそろワクワクしている頃かな」 娘にまで見透かされて 私はわかりやすい性格かしら? 「なんで?ワクワクするのよ?」送信っと。 「そんな気がしただけよ。情報提供分、美味しい食事楽しみ😋」と返信してきた。兄からメールがいったのだろう。 あ、行を変えて下の方に追伸があった。あの娘からのメールはいつもそうだ!危うく見逃してしまう。 「4時30分に新橋駅前の喫茶店ジェンで会うよ」 さすが!欲しい情報はちゃんと教えてくれる。 日頃の教育の成果ね。さて、とりあえず~作戦は状況を把握してからね。電車を乗り換えて~新橋に向かう電車の中~ どうやら間に合うわ あら、あの後ろ姿は?そう、確かに同じ町内に住む奥さん。偶然だわ。 「奥さん、偶然ね!」 「え!川下さん!どうして?」 なんか驚き方がオーバーだ。まるで悪さを見つけられた子供みたい! 「ごめんね。驚かすつもりなかったのよ」 「こちらこそ、ごめんなさい。知り合いに会うと思いもしなかったから~川下さんはどちらへ」 「駅前にちょっと子供達と待ち合わせね」 「仲が良いのね」 「奥さんは?」 「え?え~ちょっとお友達と待ち合わせをね」 うう~ん。なんか目の動きが怪しい?なにかある! 「今日は待ち合わせ、遅れるから。また、メールする」息子に送信 奥さん尾行開始した
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