擬世界Ⅱ

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「はい…」 「役に立つかは判らないけど、一人で考えるよりは良いと思うからね」 「ありがとうございます。実は母の様子がおかしいです。恥ずかしいですが~。」 弥生がためらっていると、息子が代わりに言った。 「彼女のお母さんが浮気しているって言うんだよ。その相手が親父だって」 「そうなの?その親父って?どこの人なの?弥生さん、証拠でもある?」 「お母さん?」 「黙ってて。お母さんは弥生さんに聞いているんだから!」 「メールに名前が登録されていて。電話を偶然、聞いたら名前を言っていて。今まで男の人の名前なんてアドレスに登録されてなくて~」 「その名前は何?なんて名前なの?」 私は弥生さんの口から~上里の名前が出てくると思い込んでいた。弥生さんは、なかなか言えないでいた。私が上里と言おうした時。 「お母さん!」 「なによ?」 「俺達の親父だよ」 「…………。え?あの親父って お父さんなの! どこで、お父さんが出てくるの? ………? 判らない!わからない!」 そこに、娘からメールが入った 息子が真剣に読んで 決心したように言った 「ホテルに入った」 「え!え!冗談じゃないわ!」 それにしても、娘は自分の父親が別の女性とホテルに入るのを止めないのか?
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