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そいつの家まで時間はかからなかった。
街から少し離れたところにある立派な家だ。
その間にも男は何度か少女に話しかけたが、返事はとうとう一つもなかった。
少年には初めての感情が生まれていた。
今まで商品の女を見てきたがこんな気持ちになったことはなかった。
好きや嫌い。そんな感情ではない
ただ純粋に少女を逃がしてやりたい、助けてやりたい。
ただそれだけ…
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