カルマの坂

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とうとう残る部屋は目の前のここだけになった いったいこの部屋一つに来るために何人の未来を絶ったことか だが少年にそんなことはどうでもいい。 むしろ死んだ方がマシなクズだとしか思っていない。 怒りと憎しみの全てをこのドアを壊すためだけに使った… 激しい音と共に木製のドアが崩れ落ちる もう少年と少女を遮るものは失くなった… 少年は部屋の中へと足を前に出す 口から垂れ落ちるよだれにも気付かずに…
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