カルマの坂

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血で濡らし辿り着いた少女はもう… 壊された魂で口元だけが笑っていた 例えるなら、フランス人形のようにいくら身の回りを飾ろうともどこか不気味さが消えないようなあの恐ろしさ。 あぁ…なんて可哀相なんだ。 知ってるかな。天国はここよりマシな場所なんだよ。 だから君を連れて行ってあげる… 少女の目から涙が流れたのは何回目か 少年は最後の一降りを少女に下ろした……… 最後の涙を少年が気付くことはなかった
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