カルマの坂

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「早く歩け!!」 そんな言葉で少年は目を覚ました。 目を擦りながら辺りを確認すると日は沈み、街の電気も消えていた あの人達はどこから連れて来られるんだ? この街の外のことなど何も知らない少年からしてみては、ごく自然な疑問だった そして連れて来られた人達にも値段がついていた… 「明日の市に出すんだ。この女は高く売れるぜ」 「あぁ。俺が欲しいくらいだぜ。そしたら毎晩犯ってやるのに」 そんな会話が少年の耳に届いた その女がどれほどの奴か確認するため行列を覗いた それは一瞬だった
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