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次の日の朝、俺は、由衣を学校に連れていくことになった。
見慣れた制服を着た、俺の横を歩く由衣。一応、俺の家にあった、姉の御下がりの制服を見に纏っている。
由衣は、ご機嫌なようで、鼻歌を歌いながら、制服をヒラヒラさせている。
昨日、あれから、すぐに学校に行くかを由衣に訊いてみたが、即答で「行きたい!」と返ってきた。
とは言ったものの、まだわからないのが、現実。
一応、お金は問題ない。父に頼めば、なんとかなるだろう……。制服も、今着ている、姉のを使えばいい。
問題は、身分証明が出来ない、この子をどう入学させるか、だ。
そんな考えも、横を歩く、楽しげな彼女の笑顔を見ていると、なんとかなる気がする。なんとなくだけど。
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