始の章~学校

3/16
前へ
/235ページ
次へ
そんなこんなで、いつものように、学校に到着した。 由衣のこともあって、早めに学校に来たので、まだ生徒の数は疎らだった。 とりあえず、由衣の入学手続きをするために、学園長室に行くことにした。 朝の空気が気持ち良い学校。校庭からは、部活の朝練の生徒がいるのか、声が聞こえる。 横を歩く由衣は、かなりご機嫌のようで、鼻歌を歌っている。時折、珍しさからか、キョロキョロと目線を動かしている。 「そんなに珍しいかね……」 「空の学校は見たことあるのだが、地上の学校とは全然違う」 そう言って、手を広げて大きさや形など説明していたが全くわからないし、想像もつかない。かなり独特な文化なのかもしれない。 少しして、俺達は学園長室にたどり着く。部屋のドアには、学園長室と書かれているので間違いはない。
/235ページ

最初のコメントを投稿しよう!

34人が本棚に入れています
本棚に追加