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「おっ、おはよう。赤浜」
俺は多少緊張していたが、何とか平静に、朝の挨拶を口にできた。
「よろしいッス。今度からはちゃんと挨拶するッスよ」
「お、おう……」
赤浜美咲の持つ独特な雰囲気に圧された。彼女もまた、出逢った時の、由衣に似た雰囲気をかもしだしている。
「中原くんも、これからお教室に行くんだよね? 一緒に行こうか?」
なんとも言えない輝かしい笑顔で、今井奈々はそう言った。俺としては、断る所か、断れない……眩しすぎるぜ。
「おう。一緒に」
かくして、俺の朝はハッピーに始まる。はずだったんだけどね……。
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