始の章~エンゼル部

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「もう大丈夫か?」 「うむ、すまなかった」 少し元気は失っているものの、その力無き笑みは彼女らしかった。 「よし! んじゃ、生徒会室に行くか?」 「うむ。行くか!」 俺達は生徒会室に向かうことなった。 生徒会室は、職員室がある一号館の三階に存在する。 あまり近づく生徒は少ないが、こういう部活動関係の生徒がちらほら訪れるだけだろう。 そしてすぐに、その場所に着いた。『生徒会室』と書かれた札のかかった扉にはなんとなく威圧感を感じる。 俺はその扉の柄に手をかけてゆっくりと開いた。
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