始の章~エンゼル部

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「なになに、アゲハくん。部活作るの?」 いきなりと言っていいほど、大和は間に入ってくる。 「ああ、そうだよ。俺のやりたいこと、見つけたからさ」 「なら、俺も入ってい~い? 俺も帰宅部だからさ」 大和は間伐入れずに、何も考えてないように、へらへらと笑っている。 俺は考えるまでもなくオッケーする。ただでさえ部員集めに手間取りそうだからだ。 「やりー。ありがとうな、アゲハ君」 へらへらと笑いながら、大和は言う。 「……おい、中原。まさかとは思うが、五大要注意人物を全員入れるつもりじゃないだろうな?」 そう言ったのは光彦。光彦はかなり困ったように言った。 そんなつもりはなかったが、その方が早いことに俺は気付いた。 「そうか。その方が手っ取り早いな。大和、龍一に言っといてくれないか? 後、姫川にも」 「モーマンタイ。了解したぜ。じゃあ、明日から活動開始でいいのか?」 「おう。俺は梨花に言っとくから、とりあえず、明日、三号館の二階の部屋に集合な」 「わかった。楽しみにしてるよ」 そういって大和は去ろうとしたが、光彦に腕を捕まれた。 「山下。お前はまだ終わってない」 「ノー……」  大和を置き去りに、俺達は生徒会室をあとにした。
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