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俺と大和はとりあえずグラウンドを探すこととなった。
つまるところ運動部の練習を見ている、いわゆる帰宅部連中が狙いだ。
「んにゃー。やっぱり部活やってない奴ってのは少ないにゃー」
「それだけやりたいことが決まってるやつがいるんだから良いことだろ……」
まあ、俺みたいな奴はそうそういないだろうからな。
「そう言えば、なんで大和は部活入んないんだ? スポーツ万能だし、どの部でもそくエースだろう?」
大和はへらへらと笑いながら応える。
「んー、俺は恋がしたいのだよ。胸が熱くなるような恋がね。だから、部活なんてどうでも良かったんよ」
大和の言ってる意味がイマイチ理解できない。じゃあ、なんでエンゼル部に入ったのか?
「まあ、あれだよ。由衣ちゃんて可愛いよなー。て感じなわけ」
「お前、あいつ狙いなわけ?」
「んー、今はね。それよかアゲハ君、由衣ちゃんとどんな関係よ?」
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