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「へぇ~君、本当に別の世界から来たんだ。
いきなり扉が現れて……おもしろいなぁ~」
俺はあの後、解放されてから暫くして自分の生活する部屋をあてがわれた。
部屋まで案内される最中周りの兵隊さん達に恐い目で見られて、少しちびりそうになった。
部屋は思っていたよりも良さげな部屋であった。
こんな状況だから物置みたいな部屋にでも押し込められるのかと思ったが、物こそ少ないが小綺麗に片付いたいい部屋である。
部屋に着くや否や、あまりに早すぎる状況の変化に疲れた俺は少し部屋で休もうとしていた。
そこに現れたのが、今目の前にいる金髪美少年だ。
名前はフィリオと言い、艶のある金髪に、透き通るような緑色の瞳が印象的。
どうやら、あの髭のガイクさんの護衛とやらをやっているらしい。
よく分からないが、ガイクさんは結構位の高そうな身なりをしていた。
そんな身分の高い人の護衛をこんな若くして勤めるとは相当な実力者なのだろう。
フィリオの年齢は俺より1つか2つ上といったところである。
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