第2章

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「神術っていうのは、この世界にいる半分以上の人が使える魔法みたいなものだよ。 日常生活から戦争にまで幅広く使われてる。 まぁだいたいの人は小さな火を燃やしたり、少しだけ物を動かせたりするくらいだけどね」 なるほど。魔法かぁ。 話が突飛していて頭が変になりそうであったが、なんとか着いていく。 「まぁ特に戦争においては、神術ってのは大事な要素で、どれだけ国に優秀な神術師がいるかどうかで国の優劣が決まるといっても過言じゃないね」 「というと、嵐を起こしたり雷を降らせたり、死者を蘇らせたりとか?」 自分の想像しうる魔法を並べてみた。 「まぁそこまで出来るのは相当高位な神術師だね。 1国に5人いるかいないか。 最後の死者を蘇らせるっていうのは禁術ってことになってるから、使える人はこの世界にいないはず。 あ!あともちろん一般兵の中にも攻撃に使えるだけの神術を扱える兵もいて、そういう兵は戦場ではかなり重宝される」 フィリオの詳しい説明のおかげで今俺がいる世界が、どのような場所なのか少しずつわかってきた。
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