序章

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俺は柳田 龍。 高校一年で部活はチェス部に所属している。 勉強は基本的には平均値。数学だけはちょっとだけ得意だったりする。 ルックスはこれでもかと言うほど平々凡々。 自慢できることと言えばチェスや将棋、オセロなどのボードゲームの実力くらいなものである。 自慢する気はないが……まぁ自慢になってしまうかもしれないけど、チェスにおいては全国大会にも度々出場し、アマチュアの大会でもそれなりの成績を出している。今のところ同年代に敵はいない。おそらく。 しかしチェスが強いからといって日常生活において得なことなどほとんどない。 そんな平凡を絵に描いたような俺がある日、1人の女性に恋をした。
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