序章

5/9
前へ
/289ページ
次へ
それからの俺は早かった。 わき目もふらず、というのはこういうことなのだなと実感した。 そう。気付けば今自分はその美代さんに告白しようとしている。 今落ち着いてみて考えるとさすがに早すぎたかなと少しだけ後悔している。しかし、その時の俺には前しか見えていなかったんだと思う。 クラスの女友達に、美代さんの友達と仲のいい奴がいたので、その子に美代さんへの伝言を頼んで、学校の近くの公園へ呼び出すことに成功した。
/289ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5222人が本棚に入れています
本棚に追加