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チロルは僕にキラキラ光る街を案内してくれた。
『綺麗やね、チロル~』
あれ?気付くとチロルの髪が濡れてる。
そういえば…
ゆきはつめたくてすぐにお水になった。
僕はチロルに抱っこされてるからゆきがあたらない。
チロルは傘もさしてないから髪がびしょびしょや。
冷たいやろ~
僕はチロルの腕から飛び出しチロルの頭の上に乗った。
「うわぁ!かなり重いわぁ~」
『だって~チロルが濡れちゃうんやもん』
チロルはあわてて僕を頭から下ろす。
「君はびっくりすることばかりするんやね」
だって~
あっ、チロルが笑った。
さっきからチロルは淋しそうな顔をしていた。
初めて会った時も…
でも、今笑ってくれた。
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