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ポーン、ポーン…
僕の時計が11回鳴った
きみたん…帰ってこないの?
ヒナちゃんの視線が時計にいくと…
ガチャ―
玄関を開ける音
『きみたん!!』
僕は急いで玄関に走った
侯「おっ!りょうただいま。」
『ただいまやないわぁ!』
きみたんはおっきな袋をぶら下げて平然と帰ってきた。
僕はきみたんのズボンに噛み付いて引っ張った。
侯「なに怒ってるんや?」
そう、これは僕の怒りの合図
『きみたんのバカ!』
そんな僕をよそにさっさとヒナちゃんの元に行ったきみたんは、おもむろにヒナちゃんの座るテーブルの前にその袋を置いた。
雛「なんやこれ」
侯「開けてみれば分かるわぁ。」
雛「プレゼントで機嫌直せってことか?」
侯「開けて同じ事言ったら殴るぞ!」
ヒナちゃんがゆっくりと袋からとりだしたものは…
四角くて真っ赤な紙つつまれておっきなリボンがついている。
雛「俺は女かぁ!」
侯「こんなもん欲しがるんや!同じようなもんやろ!」
雛「こんなもんってなんや!俺は何も欲しがってないわぁ!」
侯「ごちゃごちゃ言っとらんでいいから開けてみろや!」
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