10年目の約束

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ポーン、ポーン… 僕の時計が11回鳴った きみたん…帰ってこないの? ヒナちゃんの視線が時計にいくと… ガチャ― 玄関を開ける音 『きみたん!!』 僕は急いで玄関に走った 侯「おっ!りょうただいま。」 『ただいまやないわぁ!』 きみたんはおっきな袋をぶら下げて平然と帰ってきた。 僕はきみたんのズボンに噛み付いて引っ張った。 侯「なに怒ってるんや?」 そう、これは僕の怒りの合図 『きみたんのバカ!』 そんな僕をよそにさっさとヒナちゃんの元に行ったきみたんは、おもむろにヒナちゃんの座るテーブルの前にその袋を置いた。 雛「なんやこれ」 侯「開けてみれば分かるわぁ。」 雛「プレゼントで機嫌直せってことか?」 侯「開けて同じ事言ったら殴るぞ!」 ヒナちゃんがゆっくりと袋からとりだしたものは… 四角くて真っ赤な紙つつまれておっきなリボンがついている。 雛「俺は女かぁ!」 侯「こんなもん欲しがるんや!同じようなもんやろ!」 雛「こんなもんってなんや!俺は何も欲しがってないわぁ!」 侯「ごちゃごちゃ言っとらんでいいから開けてみろや!」
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