10年目の約束

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お腹いっぱいになった僕は…あの箱の中身が気になった。 僕はテーブルに置かれたままの箱に近づく。 雛「これはアカンよ。」 僕が覗こうとするとヒナちゃんは箱を上に上げてしまった。 『何で~や!見せてや~』 雛「これはな、俺が10年前に侯隆にねだったもんなんや。10年ごしにやっと買ってもらえたんやから壊したら許さんよ。」 『……』 なんかよう分からんけど壊したら大変そうや~。 ヒナちゃんはその箱の蓋を閉めた。 侯「使わないのか?」 雛「閉まっとくんや。」 侯「意味ないやろ。」 雛「一年に一回出すんや。」 侯「うどんと一緒やな。」 雛「そうや!」 ヒナちゃんは嬉しそうに笑った。 それからきみたんはさっさと寝てしまった。相当歩き回って疲れたらしい。
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