2045人が本棚に入れています
本棚に追加
僕がのーくらを見つめていると、のーくらも僕を見つめしゃがんできた。
忠「これ、噛み付く?」
僕を指差し言った。
『これやない。僕はりょうちゃん!』
忠「吠えたわぁ!」
侯「平気や。噛まんよ。」
のーくらは僕を警戒しながら道端に落ちていた木の枝を拾って…
僕をツンツンしてきた。
『なんやねん!何すんねん!』
僕が一生懸命逃げてものーくらは枝でツンツンしてくる。
なんやねん!なんやねん!こいつ!!つばるやヤツより厄介や!
侯「あんまりりょうをいじめんなよ。」
忠「りょうって言うんか?」
『そうや!悪いか!』
侯「ほら、怒りだしてきたぞ。」
忠「面白いわぁ。」
『僕はおもちゃやない!』
どんなに吠えてものーくらはツンツンをやめない。
きみた~ん!!
僕はきみたんに飛び付いた。
侯「大倉、仕事いいのか?」
忠「あっ…」
のーくらは思い出したかのように立ち上がり
忠「ほなな。」
さっさと行ってしまった。
なんやねんあいつ!ヤツはどんな趣味しとるんや!
僕はきみたんの靴ひもに噛み付いた。
侯「りょう、あんまり怒るな。あれでもええ奴なんよ。」
きみたんは僕の頭をなでながら言った。
ヤツもきみたんも見る目ないわぁ!!
この時の僕はそう思っていたんや。
最初のコメントを投稿しよう!