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「可愛いやろ」
「犬は嫌いや!」
なんか僕…歓迎されてないみたいですぅ~
また…バイバイなんかな~
「ホラ見ろ、ヒナが嫌いゆうから耳下げて泣きそうな目してしまったやないか~」
あっ…あの人が“ヒナ”って言うんや。
「………」
ヒナって人は僕を無言で見つめた。
なんや~??
僕も首を傾げて見つめ返す。
「………しゃ、しゃーないな!今回だけだかんな!」
「ありがとう!ヒナちゃん!大好きや!!」
にーさんは嬉しそうにヒナって人に抱きついた。
ほんまはヒナちゃんって言うんやな。
「分かったから離れろや~」
しっかしこの2人仲ええな~
そして、に~さんは僕を持ち上げて言った。
「ヒナのお許しが出たぞ!今日からここがおまえの新しい家や!」
新しい家?じゃあ僕の新しいご主人様…
『わぁ!やった~!宜しくお願いします~』
ヒナちゃんのお許しがないとダメなんや~。って事はここで一番偉いのはヒナちゃんや!
僕はヒナちゃんに擦り寄って行くと…
突然首の後ろを捕まれた。そしてそのまま僕を持ち上げる。
『何すんねん!僕は猫やないんや~』
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