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「……」
あたしは人形の様に一歩も半歩も動かず待っていた。
「なんか微妙に緊張する…！」
人の家に訪問するなど今まで一度も無かったからか。
「山奥に民家があったら面白いよなぁ」
まぁあたしはその面白い部類に入るけどね。
今、季節は春直前。
段々暖かくなってはいるが夜は寒い。
更に今日は大雨。
「山奥に住んでて良かった様なぁ…」
山奥育ちな為、寒さには強い。
あたしは雨が降り続いてる空を見上げる。
「……あたしは…強くなってみせる…！」
そして勝手に付けられてしまったこの肩書きを……
自らの手で消し去ってみせる…。
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