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「ここまででいいよ。ありがとう、律」
「いいのか?自宅まで送ろうか?」
「いい。翠嵐の女子がいるかもしれないし。」
「そうだな。了解。じゃあ、明日。」
そう言って、律は周囲の人目がないのを確認すると、和臣にキスをした。
当然、和臣の鉄拳がお見舞いする。
「いくら人の目がないからって、普通にやるか!」
「いいじゃないか。本当は嬉しいくせに。」
「!」
ボッと顔を真っ赤にして、律の言葉を肯定する和臣が、本当に可愛いと思うのは重症だろうか?
ニッと笑いながら、律はエレベーターに乗って改札口へと向かっていく。
一人残された和臣は赤面状態のまま、その場から自宅へと向かって歩いて行った。
この時、二人のことを見ている視線があったのを、和臣も律も全く気付いていなかった。
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