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「ぼくのところへ良く来ますが、 鉄は、何か頼まれているのですか?」 「ん~?何を??」 のんびりと返事をする鉄を見て あぁ、自分の意思で来ているのだなと 勝手に解釈する。 「鉄。別に気を使わなくてもいいですよ。 ぼくは、最近調子もいいですし。」 ほらほら、と追い出すように鉄の 背中を押す。 「えぇ~。玉置のけち~。ゆっくり したっていいでしょ~」 「だ~め。鉄は土方さんについて 手伝いでもして下さいよ。」 やはり、冬は雪で身動きがとれないため 戦の為の整備を優先している。 春が来るまで、五稜郭の整備に時間を割くのだろう。
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