はじまり
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「鉄は、いいなぁ。」 「そんなこと、ないよ。」 すっと、立ち上がり鉄は窓辺へと 歩いていく。 「僕だって、足手まといだもん」 いつもよりも明るい光が部屋 いっぱいに入る。 「まだ子供だからって、なかなか 連れて行ってもらえない。 身の回りのお世話はさせてもらえる けれども、戦には連れて行って 貰えないから。」 玉置と一緒だよと、少し泣きそうな 顔をしながら鉄は云った。
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