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管理局最強の魔導士
その肩書きのせいでいろいろとあることないことの噂だけが一人歩きしている
異世界の一つを破壊しただの
一人で魔導士部隊の大隊を壊滅させただの
まあ一部は真実があるけど、自己紹介した後にいつも
「あのライネス＝ヴァルタザールさんですか？」
とびびった感じで言われればあんまり気分はよくない
「仕方ないじゃない。噂の一部は本当でしょう。士官学校時代に派手にやりすぎたのも原因の一つよ」
リンディは笑いながら言う
「…違う意味で派手にやったのはリンディも同じだぞ」
「ふふ…そうね～」
俺の嫌みの一言を無視して笑うリンディ。
「これから局に行くんでしょう？」
「ああ」
リンディの問いに短く答えると
「送るわよ、私は娘の車で来たから」
リンディの言葉に引っかかった
「今なんて言った？」
「だから車で来たって」
リンディはわかってて言ったんだろう
「違う！！その後だ！！」
俺は思わず声が大きくなった。
そんな俺をニコニコしながら見るリンディ
「娘が送ってくれたのよ」
俺はその言葉にショックを受けた
「さ…さ…再婚したのか？」
我ながら情けないくらいに動揺した声で俺は聞いた
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