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「違うわよ」
あまりに動揺している俺を見かねてリンディは苦笑する
「養子よ。ある事件の関係者で私が引き取ったのよ」
それを聞き、俺は安心した
「なんだ…それを先に言えよ」
ため息をつき、リンディを見る
「魔導士なの?」
「ええ、執務官よ」
リンディの満面の笑みから判断して、相当優秀な魔導士のようだ
「それは一回手合わせを願いたいもんだな」
俺の不敵な笑みにリンディは顔色が変わる
「…それはダメ…ライネス手加減知らないから」
「失礼だな~…最近は手加減することを覚えたよ」
俺たちは笑いながら歩く。
「あの車よ」
リンディが指さしたところには黒のスポーツカーがあり、その傍らにロングの金髪の女性が立っていた
「あ、母さん」
「お待たせ、フェイト」
フェイトと呼ばれた金髪の女性は笑みを浮かべ、リンディを見て、俺に顔を向ける
「紹介するわ、こちらは特務隊所属のライネス=ヴァルタザールさんよ。今は三佐だったかしら?」
俺は頷きフェイトを見る
「ライネス=ヴァルタザールです。よろしく」
フェイトは俺の名前を聞き、一瞬驚いてから敬礼をする
「失礼しました、フェイト.T.ハラオウン執務官です」
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