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その言葉に一瞬ドキリとする
「有名だったからよ。当時は最年少で士官学校入り。天才と呼ばれていたしね」
リンディの言葉にため息をつく
「なんだ…そんなことか」
俺のそんな様子をフェイトはバックミラーで見ていた
その視線に何かを感じたが無視する
「まあ他にも入隊式の時に教官を吹き飛ばしたとか…訓練の時に教官全員を叩きのめしたとか…話したらキリがないわ」
リンディは笑いながら言う。
俺はため息をつきながら言った
「あの頃は若かったんだ。それに魔力の制御も得意じゃなかったしな」
言い訳がましいが実際そうだったのだから仕方がない
当時の俺は体に似合わず魔力だけがバカみたいにあるわ、レアスキルは勝手に発動するわで、ある意味手がつけられない存在だった
その制御を教えるために俺は管理局に入局したようなものだった
「当時最年少って…どれくらいだったんですか?」
フェイトの問いに俺が答える
「9歳だよ。もっとも今じゃ普通になってるけど、当時としては異例だったもんな」
「ええ、みんなびっくりしたものよ」
リンディも頷き、フェイトを見る
「今でいうフェイトとなのはさんみたいなもんよ」
なのは?
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