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──♪♪
「うぅ゙~…」
私が一番嫌いなのは、休みの日に携帯電話の着信で起きること。
鳴る携帯をシカトして、またウトウト眠りにつく。
───♪♪
「っもぉぉ!!!!」
ずーっとなり続ける携帯のせいで
目が覚めてしまった。
「はい」
着信の相手を確認せず、寝起きの擦れ声で電話に出る。
「エリちゃん~ごめん!寝とったん?」
「はい」
関西産まれのお客さんだった。
耳障りな声にかなりイライラした。
「今日休みやったん?」
「はい」
知ってる癖に…
わざとらしい質問に、更に苛々が増す。
「今日は何か予定あるん?」
「あ~…ありますよ」
私は携帯を片手にリビングに移動する。
朝っぱらから苛々しながら煙草に火をつけた。
「いや~暇やったら一緒にカラオケでもどうかなって」
こいつ、バカ?
何言われても会うつもりなんてないけど、カラオケって…
せめて焼き肉とか買い物とかあるだろ。
どんだけ安く済ませる気?
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