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――なぜそれで納得する?
俺たちがアドラスに着いたら、ギルドが近くにいることを知らせることも出来るのに。
まあ、やるつもりは無いけどさ……。
しかし気になるので、一応聞いてみることにした。
「俺たちのことを疑わないのか? アドラスに着いた途端に、警察に言うかもしれないぞ?」
「お前がそんな卑怯な真似をするかよ。オレが見込んだんだから、間違いない。それとも、恩を仇で返すのが剣士なのか?」
流石に船長をやっているだけあって人を見抜く力に長けているようだ。
完全に言い負かされた弘樹は肩を竦ませ、今度はこちらから質問した。
「で、ギルドは何時能力を手に入れたんだ?」
「その話かよ。あまり良い話じゃないぜ?」
「別に構わないよ。な、キヌア」
「はい。わたしも聞きたいです」
二人に聞かれ、ギルドは小さく舌打ちを鳴らした後に、ゆっくりと喋り始めた……。
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