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「…………」
静かに目を開けたヴェルディンは、軽く息を吸い込んで梅干しの瓶を荷物入れに仕舞いこんだ。
間もなく上陸が始まる。
早々に荷物を纏めたヴェルディンは、自身の手を見て奥歯を噛みしめた。
――リン……レオン……見ていろ。俺はまだ強くなる。世界で一番強くなる。父が託してくれた、この月牙と共に…………その前に直さねば。
壁に立てかけていた月牙を腰に佩いて、ヴェルディンは部屋を後にした。
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