プロローグ

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桜咲き誇る季節おれ、一ノ瀬 俊治(と家族)はここ天神町に引っ越してきた。 あ~あ、車に乗ってるのも疲れた……。 「俊治、もうすぐ私たちの新しい家に着くわよ。」 おっおれの心をよんだのか!?なんてな。母さんにそんなスキルは無いはずだ。 「母さん、新しい家は広いのか?」 「えぇ、とても広いわ」 どれくらい大きいんだろ?二階建てって言ってたけど。 「ねぇお母さん、今度は私の部屋あるのー?」 「きちんとあるわ」 「やったー」 よかった…これでおれの部屋にくるのも減るはずだ…。 そんな事を言ってる間にどうやら着いたみたいだな。 「ついたわ」 俺達はドアを開けて外に出た。 「「お~」」 大きい…。 あれ?ここら辺の家は同じ型を左右対称に建てているようだな。 「大きい家でしょ。 さぁ荷物は届いててるから運んでね。 俊治はこれ持ってお隣に挨拶おねがいね」 「は~い」 「わかった」 でも、今どきソバってね~~。 そういや、隣にはどんな人がすんでいるんだ。 そんな事を考えながら玄関の前に立った。 「ふぅ~。」 《ピンポーン》 さぁ、どんな人が住んでるかな。 「は~い」 《ガチャ》 そう、今この時からおれの青春の物語が始まりだしたんだ。
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