0人が本棚に入れています
本棚に追加
森から少し離れた場所で、2人はサンマウス号を降りた。
森まで自転車で行くと、2人の居場所がすぐに分かってしまうから…とランが言ったからだ。
「リルケ、寝てたの?」
ランが聞くと
リルケは鼻の頭をかきながらエヘと舌をだす。
「楽しみにしすぎて、今週は寝不足なんだ。」
そう言いながら、少しすまなそうにするリルケ。謝るそぶりを見せながら、喜びを隠しきれずに顔が笑っている。
ランは苦笑いしながら、自分の目の高さにあるリルケの頭を、クシャ、と軽く撫でた。
最初のコメントを投稿しよう!