森へ…

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森から少し離れた場所で、2人はサンマウス号を降りた。 森まで自転車で行くと、2人の居場所がすぐに分かってしまうから…とランが言ったからだ。 「リルケ、寝てたの?」 ランが聞くと リルケは鼻の頭をかきながらエヘと舌をだす。 「楽しみにしすぎて、今週は寝不足なんだ。」 そう言いながら、少しすまなそうにするリルケ。謝るそぶりを見せながら、喜びを隠しきれずに顔が笑っている。 ランは苦笑いしながら、自分の目の高さにあるリルケの頭を、クシャ、と軽く撫でた。
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