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『今の口ぶりじゃ彼氏じゃなさそうね…』
『な、なんですか?』
『ゆずちゃ~ん、吐いちゃいなさい。前と同じホテルって意味深な発言よ?』
『ち、違いますって。先輩です。先輩』
『いいわよ、大人なんだから。先輩っていつの先輩よ、アナタ女子大でしょ?ゆずちゃん?まぁいいわ、明日ゆっくり話聞かせて貰うから』
『何もないですから、変なこと言わないで下さいよ(笑)』
と、言いながらも誰と判らずであっても佐伯さんとのことを冷やかされているのは気分悪くない。
むしろ嬉しいかも。
私、重症だわ。
午後からは、時計と睨めっこ。
いつもは時間が足りなく感じる仕事もスムーズに運び、時間の経つのが遅い。
佐伯さん効果バツグン。定時にミスなく終わりたい一心で仕事がスイスイ進んじゃいます。
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