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『佐伯さん、そろそろ失礼します。
今日は本当にありがとうございました。あ、先言っちゃいますが…タクシーで帰りますから、佐伯さんはお疲れだと思いますので、もうおやすみ下さいね』
『ハハハ、ゆずちゃん、オヤジの身体心配してくれてるんだ』
『佐伯さんはオヤジじゃないですって（笑）』
『アハハ、笑って言われてもなぁ…じゃ、明日もまたなんで、ゆずちゃんも早くやすんで下さい。』
『大丈夫ですよ、何てったって若いですから（笑）じゃおやすみなさ～い』
これ以上佐伯さんと一緒にいたら、言ってはいけないこと口走ってしまいそうで、逃げるように帰った。
佐伯さんとの秘密を一つ持った嬉しさと同時に得体の知れない物を一つ背負った気にもなった。
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